sleep book 著者 suiming club 出版社 マガジンハウス
こんな人にオススメ
- 寝たいのに、目が冴えてしまった人
- 眠るための知識を得るのではなく、感覚的な眠りに誘われたい人
- アートブックを楽しみたい人
本のご紹介
明日こなさなくてはならない予定がたくさんあって、不安しかない
過去に起こった嫌な思い出が、シミみたいに頭の中をじわじわ浸食してきた
はたまた今日刺さった小さな棘のような出来事がチクチクと痛んで寝付くことができない
頻度の差はあれど、誰しもなかなか眠れない夜はある。
勿論、眠りやすくなる方法は知識として知っている。
例えば、寝る前にスマホは触らないとか
ご飯やお風呂は眠る数時間前には済ませておくとか
でも、そういった具体策を行っても眠れなくて、目が冴えてしまう日はある。
なんなら気を紛らわすために余計に眠れなくなると分かっていても
ついついネットサーフィンをしてしまう夜だってある。
そんな時のために、枕元に置いておきたい眠るための本である。
最初のページを開くと
この本のナビゲーターを務めるバク(悪い夢を食べてくれる動物)が語りかけてくれる。
こんばんは。
寝る準備はできた?
この本は、おやすみ前に
布団の中でしあわせなひと時を過ごすための
枕元ブックです。
寝る前に読んだらいい夢見れちゃうかも、
という内容を、夜空の星のごとくちりばめました。
この本に目次はない。
夢のように脈絡なく風景が映し出されたり、ちょっとだけ頭を使う課題が出されたりする。
ページいっぱいに広がる、バリ島のハンモックで揺られながら見た時のヤシの木と青い空の風景。
今日良かったことをひとつ書き出してみる。
当サイトの本を読みながら一緒に飲んで欲しい
ジンジャーミルクティーやバナナきな粉ラテのレシピも掲載されている。
眠くなるたいくつな話として
全校集会の校長先生の有難いお話が小さな文字でページを埋め尽くしているものもある。
使い時がない方がいいけど、安心して眠るための遅刻の言い訳集なんかも面白い。
さらさらと読んだら10分くらいで読み終わるちいさな本。
でも、不安な夜
枕元に置いてあるぬいぐるみをぎゅっと抱きしめると
ちょっとだけ恐怖が和らぐような安心感がそこには詰まっている。
読んでいる内に少しずつ気持ちが楽になっている。
気持ちが楽になると、少しずつまぶたが重くなってくる……。
では、
あなたがいつ眠っちゃってもいいように
先に言っておきます。
「おやすみなさい。」
コメント