泣きたくなったあなたへ
著者名 松浦 弥太郎
出版社 PHP研究所
こんな人にオススメ
- 明日を乗りこえるためのヒントが欲しい
- 心を落ち着かせるエッセイが読みたい
- 前向きな言葉よりも寄り添ってくれるような優しさが欲しい
本のご紹介
ふと、一人になったとき。時間の隙間ができたとき。夜の眠る前。
心の中でうずまいてしまう怒り、悲しみ、焦り……
もやもやの答えが欲しい。
ネガティブになってはいけないと分かってはいる。
しかし、精神論で無理やり前を向けるわけではない。
前を向くには、元気がなかったり、イライラが勝っていたりするのだ。
そんなときにこの本をオススメしたい。
作者のエッセイと「小さな気づき」が交互に構成されている。
特に店主は「小さな気づき」の項目が好き。
その時の悩みに合わせたちょっとしたヒントが詰まっている。
それを読んだら、ちょっとだけ勇気がもらえるお守りのようなもの。
今回、店主が気に入った「小さな気づき」はこちら。
○「取り残される」という噓に気づきましょう。
時間をかけてていねいにやっていると、「取り残される」というあせりを感じることがありますが、これはよくある噓のひとつです。歩くのをやめない限り、どんなにゆっくりであっても確実に前に進んでいます。全速力で駆け抜けると見えない景色が、しばらく座っていれば見える。それも学びであり進化です。
店主は世の中の環境や自分の周りが変化していくことに、わけもなく焦りを感じる時がある。
頑張ろうと決意した習慣でも
変化が中々目に見えなくて、続かずにやめてしまうこともしばしばある。
だけど、あせらずにコツコツ続けていれば、確かに進んでいる。
自分は、要領が決していいとはいえないけれど
だからこそ周りにいる友人、家族のサポートやそこにある優しさなど、
得たものも気づけたものもきっとある。
そんなふうに考えると、ちょっと心が落ち着いた。
○明日は時間さんとお金さんと何をしましょう?
ときどき、静かに考えてみましょう。明日は、時間さんとお金さんと、何をしようか? どんなことをすれば、もっと仲よくなれるだろう? どんなことをすれば、相手が喜んでくれるだろう? 眠れない夜は、時間さんが遊びに来てくれた夜ですから、じっくり考えてみてもいいでしょう。
時間とお金はだいじなもの。
「仲良く」しようという表現はいいなと思った。
時短方法や節約術でもなくて、時間やお金が喜ぶような付き合い方ができているか。
効率よく運用するだけでは、決してだいじにしているとはいえないだろう。
夜更かしは厳禁だけれども
どうしても眠れない日は、時間さんが遊びに来てくれたと切り替えて
好きな飲み物でも用意して、腰をすえて物思いにふけるものいいかもしない。
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