ごはんのおとも
著者 たな
出版社 実業之日本社
こんな人にオススメ
- 白いご飯が好き。そのご飯に合う”おとも”も大好き
- カラーイラスト漫画でほんわかする温かいストーリーが読みたい
- 料理初心者でもできるご飯のおとものレシピが知りたい
本のご紹介
店主が元気を補充する手っ取り早い手段。
そのひとつが、美味しいご飯を食べること。
その美味しいご飯は、ちょっと奮発したお惣菜やオシャレなカフェのご飯なんかも素敵だけど。
温かい湯気がほかほかと揺らめく白いご飯と
それに合う”おとも”のふたつだけでも十分幸せになれる。
そんな幸せをそのままカラーイラストで描いてくれた漫画。
表紙には、白いお米の上に夕日のような色をした醤油漬けの黄身が乗ったご飯を
とても幸せそうに頬張る男性が描かれている。
ご飯を美味しそうに食べているひとって、見ていてこちらも幸せになる。
本のページをめくると、文字通りご飯のおともの小話とレシピが交互に掲載されている。
難しいレシピではなくて、ちょっと漬けたり、炒めたり、煮たりしたら出来上がる
ご飯のおともの数々。
元気がない時は、本の文字を読むことも億劫なことがあるけれど
こちらはイラスト漫画なのでとても読みやすい。
深刻ではないけれど、ちょっと疲れている。
そんな時に漫画だったらパラパラとめくりやすい。
小さな失敗や不幸が続いて、泣きたくなるくらい心がうずくまってしまった時に
差し出されたほかほかのご飯とそのおともが心の凝り固まった部分を優しく温めてくれる。
この本を読んでいたら、元気がない時でもご飯が食べたくなる。
ご飯のおともは、手の込んだおかずではないかもしれないけれど
白いご飯がご馳走と呼ぶにふさわしい一品になる。
「いただきます」と手を自然と合わせたくなる。
温かいご飯と、ちょっと味付けが濃いめのおともを頬張って、味わう。
ご飯の味がして、食べれるのならまだ大丈夫。
もうちょっとだけ頑張ってみよう。
そうだ、美味しいものを食べるためには、まず生きなくては。
なんて言えば大げさかもしれないが、空腹状態でうじうじ悩むよりは
適量のごはんでお腹を満たしてから考えたほうが前向きになれるはず。
恥ずかしながら店主は普段あまり料理をしないが、
そんな店主でも作れたレシピが多く掲載されている。
店主はこの度、人生で初めてこんぶで出汁をとったお味噌汁を作り
その出がらしのこんぶでこの本に載っている「こぶのつくだに」を作った。
初めて作ったけれど、やっぱり白米にとても合う。
仕事中のお弁当時間に、幸せをひと時かみしめた。
ご飯が好きな人も、料理初心者さんも、ちょっと元気がない人も。
ぜひ手に取って欲しい一冊。
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